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ヨーロッパでの湯たんぽ

我々日本人は、湯たんぽは日本の専売特許のように考えていますが、英語で「HOT WATER BOTTLE」と呼ばれる湯たんぽは、ヨーロッパでは日本より深く、途切れることなく人々の生活に結びついてきました。

というのも、日本よりもヨーロッパの気候はずっと寒いのです。

例えば、イギリスの位置は北海道よりもまだ北。
地中海に面しているイタリアは温かいというイメージがあるが、実はミラノは稚内と同じ緯度。
暖流のおかげで北海道ほどは寒くないとしても、
ヨーロッパの冬の寒さは半端ではありません。

日本のように頻繁にお風呂に入るという習慣のなかったヨーロッパで、
「温もる」という欲求は日本以上のものがあったでしょう。

また、日本人にはなじみが余りありませんが、
よく漫画やドラマで風邪引きを治すのに毛布をかぶり、
お湯を入れたたらいに足をつけ、身体を暖めている光景をご覧になったことはありませんか。

そんなヨーロッパでの湯たんぽの登場は中世、16世紀のころ。
軽石のような石をストーブで温めて、布団の中に入れる、
という形式のものでした。

同じ頃「ベッドウォーマー」という、温めたフライパンのようなものを
ベッドに入れて、寝る前に布団を暖かくしておくというタイプのものも登場しました。

また、温めた砂を袋に詰めて湯たんぽ代わりに、というアイデア商品も生まれています。

現在見られるような陶器製や金属製(主に銅製)のものは19世紀になって登場しましたが、
大変高価なものでした。

というのも手作業で、
銅などの金属を薄く加工するのは熟練の技が必要だったからです。

そして、今から80年前の1920年代、やっと現代使われているようなゴム製のものが開発されました。

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